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マンション購入には欠かせないポイントが間取り
マンションを購入するときは、どのような点を重視するのでしょうか。やはり、生活するうえでの立地や、予算と照らし合わせるための価格などが多いですよね。
立地や価格をクリアしたあと、その次にこだわりたいのが間取りです。間取りは、住みやすさを大きく左右するものであるため、間取りにはなるべく妥協したくないという人が多いはず。住む人のライフスタイルや動線にも大きく影響がある部分なので、特に重視したいですよね。
マンションの主流の間取りのご紹介
マンションにはどんな間取りの部屋が多いのでしょうか。主流の間取りをいくつかご紹介します。
間取りには3種類ある
マンションの間取りには、田の字型、センターイン型、ワイドスパン型の3つがあります。それぞれの特徴やメリット、デメリットを見てみましょう。
田の字型
- ・特徴
田の字型は最も多い間取りのひとつです。玄関に入ると奥まで廊下が1本通っており、その左右に部屋や浴室などが振り分けられているという特徴があります。
また、住宅全体の中央付近にトイレや浴室などの水回りが集められていることが多いです。この奥に伸びた廊下と中央付近の水回りを軸にして、上下と左右に部屋が分かれている様子が「田」という字に見えるのでそういった呼び方になっています。
- ・メリット/デメリット
田の字型のメリットは、風通しの良さです。玄関から奥の部屋(ベランダやバルコニー)までまっすぐなので、風が通りやすくなります。
また、同じマンションの他の部屋も同じように水回りが中心に集中しているため、水回りでの騒音などの近隣トラブルが起きにくいというのもメリットのひとつ。
一方で、廊下の面積が広いため、部屋が狭くなるというデメリットも見逃せません。また、外の通路沿いの部屋は他の部屋の住民が通るので窓が開けにくく、プライバシーの確保が難しいというのも難点です。
- ・こんなライフスタイルの人におすすめ
田の字型の間取りは、日中に仕事で家を空けることが多い人に向いています。リビングやダイニングなどの共用部分で過ごす時間が長く、居室で過ごす時間が短い人なら、外の通路側の窓を開けることも少なくなりますよね。
ほかにも、風通しが良い部屋がいい人やお得に購入したい人にもおすすめ。田の字型の間取りは金額が比較的安価なところが多いので、お得に購入することができます。
センターイン型
- ・特徴
センターイン型の特徴は、住戸の中央に玄関があり、その玄関から左右に生活空間が広がっているところです。高級マンションに多い間取りで、部屋数も多いので家族向け。窓がある範囲が広いので、程よい光が家の中に差し込み、開放感のある印象です。
- ・メリット/デメリット
センターイン型のメリットは、住戸の中の廊下の面積が少ないため、部屋を広くとることができる点です。また、ベランダやバルコニーを複数設置できるので、風通しが良く、明るい部屋の中で過ごすことができます。
ほかにも、玄関を挟んで左右に居室が分かれているため、ゲストルームとプライベートルームを分けることもでき、プライバシーを守ることができるというのもメリットのひとつです。
一方で、部屋数が多く、面積も広いので金額が高くなってしまうというデメリットも。費用を押さえたい場合は、この間取りは向きません。
- ・こんなライフスタイルの人におすすめ
センターイン型は、家族の生活時間が違っていたり、自宅に生徒を招いて教室を開いたりする人におすすめ。廊下がないため、家族などの足音を気にすることなく過ごすことができます。家族間のプライバシーを守りたい人にとってはおすすめの間取りです。
ワイドスパン型
- ・特徴
ワイドスパン型は、バルコニーがある側面の間口が広い(7m以上)というのが特徴のひとつ。バルコニー側が広い分、住戸の奥行が浅く、住戸の奥まで光tと風が届きます。
- ・メリット/デメリット
ワイドスパン型のメリットは、廊下の面積が少ないので居室が広くとれるという点にあります。そのため、動線が短くて済むので、家の中の移動が早いのもメリットですよね。
ほかにもバルコニー側の間口が広いおかげで、バルコニーに面した部屋が複数配置されるというのもメリットのひとつ。部屋が広く感じ、開放感があります。
一方で、購入金額が高くなってしまうというデメリットも。しかも間口が広い分、光熱費がかさんでしまうという難点もあります。
- ・こんなライフスタイルの人におすすめ
ワイドスパン型は、リビングを中心とした間取りになっていますので、家族全員が集まって過ごすのが好きな人に向いています。いつでも家族みんなが集まってくることができるおうちで、一家だんらんの充実した時間を過ごすことができるのです。
ライフステージに合わせた間取りを選ぶ上で気をつけなければならない事
マンションの間取りは、ライフステージに合わせて選ぶのがおすすめです。選ぶときにはどんなことに気を付ければ良いのでしょうか。
間取りを選択する際に注意すべきポイント
- ・家族の生活スタイル
DINKSで共働きなら、2人で過ごす夕食はゆっくりと過ごせるようにLDKを広く取りましょう。夫婦の寝室を1室設け、ほかにも書斎を1室作るのもおすすめです。
子供が生まれたら、リビングに子供のプレイスペースを設けて子供を見守りながら過ごしましょう。さらに子供が増え、大きくなったら家族間のコミュニケーションも大切にしたいですよね。
家族が自室にこもりがちにならないように居心地の良いLDKを作る、対面式キッチンで子供の話を聞きながら料理をするなど、コミュニケーションに重点を置いた間取りを意識しましょう。
子供が独立したら、夫婦それぞれの部屋を持つことも可能です。それぞれで過ごす生活スタイルを確立し、一人で過ごす時間も大切にしたいですよね。
- ・生活動線
DINKSなら2人だけなのでゆったりと朝の準備をすることができます。家を出るまでに家事をある程度終わらせたいという場合は、洗濯室をキッチンの近くに作っておくのもおすすめです。
子供ができると、子供と自分たちの朝の支度に大忙し。忘れ物をしないように玄関付近に子供の荷物を用意するなどの工夫も必要かもしれません。また、洗面所が込み合う恐れもあるので、簡易な洗面台がほかにもあると良いでしょう。
また、思春期の子供がいる場合は、玄関からリビングを通らないと自室に行くことができない間取りにするのも工夫のひとつです。家族が生活しやすいような間取りの部屋を選びましょう。
子供が独立したあとは、夫婦のペースで生活することができます。洗濯物も減るので、浴室乾燥機を付けて浴室で乾かすのもおすすめです。
- ・家事動線
毎日しなければならないことだからこそ、なるべく早く効率的に片づけたい家事。家事の時短には動線が重要です。
夫婦2人だけなら家事は休日にまとめて片づけるのもOKですが、毎日少しずつでも家事を片づけたいという場合は、お風呂に入ったついでに洗濯物を干せるスペースを洗面所に確保しておくと時短になります。
しかし子供ができると洗濯物の量も倍以上になるため、できるだけ広い洗濯スペースが必要です。時間もかかるので、キッチンから近い位置にベランダや洗濯部屋があると朝に一気に片づけられます。
- ・収納スペース
夫婦2人のときは、寝室に2人の洋服類を収納し、書斎にストーブや扇風機などの大きめの家具を収納すると良いでしょう。
子供が生まれ、大きくなるにつれて収納スペースの拡張が必要になります。特に小学生~中学生、高校生になると部活動の関係で大人よりもスペースが必要になる場合も。子供部屋に収納棚を付けるなどして収納スペースを増やしましょう。
子供が独立したあとは、夫婦それぞれの居室に自分のものを収納できるようになります。別に家具類を収納できるスペースがある間取りだと嬉しいですよね。
- ・開口部
開口部がどこにあるのかを考え、間取りを決めるのも大切なことです。共働きの夫婦2人で過ごすなら、朝日を浴びることができる東側に開口部がある部屋を寝室にしましょう。
子供が増えてにぎやかになってきたら、リビングにみんなが集まります。開口部が南側にあると、日光がよく入ってくるため、家族が集まるリビングにすると良いでしょう。
まとめ
- ・間取りの3種類
メリット | デメリット | |
---|---|---|
田の字型 | ・風通しがいい ・水回りの騒音トラブルが起こりにくい | ・居室が狭い ・プライバシーの確保が難しい |
センターイン型 | ・広い ・プライバシーの確保に適している ・プライベート空間とパブリック空間を分けられる | ・金額が高い |
ワイドスパン型 | ・光が入りやすい ・廊下がほとんどないので動線が確保しやすい | ・金額が高い ・光熱費がかさむ |
間取りを選択するときは、家族の生活スタイル、生活動線、家事動線、収納スペース、開口部などのカテゴリとライフステージを照らし合わせて考えましょう。
夫婦2人の生活では問題なかったとしても、子供が1人2人と増えると同じ生活動線ではうまくいかないことも出てきます。この子供たちが成長してからも同じで、収納スペースに問題が出たり、部屋の割り振りに問題が出たりすることもあるのです。
また、家族が増えると比例して増える家事についても、より効率の良い動線を確保しなければなりませんし、増え続ける収納についても間取りを考えながらスペースを作らなければなりません。
家族のライフスタイルやライフステージによって最適な間取りは変わってきます。自分の家族の形態に合わせて、いつの段階でも快適なマンション探しをしましょう。
まとめ
さて、今回は新築マンションの間取りについてご紹介しました。間取りの使いやすさは生活の充実度を上げるために欠かせない要素のひとつです。かゆいところに手が届く間取りにすると、家事も生活も効率よく時短につながります。
家族の人数やライフスタイル、ライフステージを考えながら、その時々に応じて最適な間取りになる部屋を選びたいですね。