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新築マンションの寿命は何年?
マンションの寿命といっても、何を指すかで変わってきますよね。劣化してきたマンションを指すのか、本当にひとが住めない状態のマンションを指すのか、寿命と一言でいっても捉え方で変わってきますよね。
ここでは、マンションの寿命を「住むことに適していない状態」のマンションと定義して、「躯体部分の寿命」と「設備部分」に分けて解説していきます。
躯体部分の寿命
まず躰体部分とは、どういった部分のことを指すのでしょうか。躯体は、壁や床、梁の建物の構造を支えるための基礎的な骨組みの部分のことを指します。基本的に50年以上持つといわれています。
マンションでは、外壁などの主に鉄筋コンクリートが使用されている部分になります。ここで注意する点は、国土交通省が定めているようにメンテナンスが必要ということです。以下に簡単な表をまとめました。
部位 | 5年~10年 | 11年~15年 | 21年~25年 | 26年~30年 | |
---|---|---|---|---|---|
建物本体 | 屋根 | 塗装 | 葺替 | ||
外壁 | 塗装 | 塗装 | |||
ベランダ | 塗装 | 塗装・防水 | 塗装・防水 | 塗装 | |
階段・廊下 | 塗装 | 塗装・防水 | 塗装・防水 | 塗装 | |
雨樋 | 塗装 | 塗装 |
参考:民間賃貸住宅の計画修繕ガイドブック(長期修繕計画のイメージ)
年数などで、チェックするポイントや部位などが事細かく修繕計画が立てられています。賃貸住宅なので、定期的にメンテナンスをして、いつでも誰でも住みやすい状態にする必要がありますね。
設備部分の寿命
設備部分とは、室内の設備や配管関係のことを指します。国土交通省の長期修繕計画の室内設備のイメージは、以下の表のとおりです。
部位 | 5年~10年 | 11年~15年 | 21年~25年 | 26年~30年 | |
---|---|---|---|---|---|
配管関係 | 排水管 | 高圧洗浄 | |||
給排水管 | 交換 | ||||
室内設備 | 給湯器 | 修理 | 交換 | 交換 | 修理 |
浴室設備 | 修理 | 部分交換 | 部分交換 | 修理 | |
洗面台 | 修理 | 修理 | 部分交換 | 修理 | |
トイレ | 修理 | 修理 | 修理 | 修理 | |
キッチン | 修理 | 部分交換 | 部分交換 | 修理 | |
エアコン | 修理 | 交換 | 交換 | 修理 |
参考:民間賃貸住宅の計画修繕ガイドブック(長期修繕計画のイメージ)
ここでどこが「寿命」を指すかというと「交換」の部分が、設備の寿命ということになります。部分交換もこの「寿命」に該当するといえるでしょう。
もしこの交換を怠れば、例えると給排水管は痛みや詰まりによって、水道水の濁りにつながったり室内に排水が逆流したりする可能性があります。躯体部分が仮に、50年もったとしても設備部分が整備されていなかったら意味がありません。
室内設備もきちんと頻度を決めて確認して、必要であれば整備していくことで寿命が左右されるでしょう。
新築マンションの長期修繕計画を要チェック
新築マンションを長く住む上で、大切なもののひとつが長期修繕計画書といえるでしょう。
なぜなら、マンションが完成後には定期的に修繕をするからです。多くの場合は、11年~13年ごとに大規模な修繕工事も必要になります。
では、長期修繕計画とは具体的にどのようなものなのでしょうか。また、どのくらいの費用がかかるのかをご紹介していきます。
長期修繕計画とは
まず、先程から良く出てくる言葉「長期修繕計画」とは、一体どのようなものなのでしょうか。簡単に解説すると、マンションの老朽化を防止するための長期的な修繕計画のことです。
長期修繕計画は、主に10年~30年程度の期間を対象としてします。その対処期間にマンションの鉄部等塗装工事・屋上防水工事・外壁塗装工事・排水管工事・給水管工事などの大規模の修繕を、どの時期にどれくらいの費用で実施するかを予定するものです。
また長期修繕計画では、このように大規模な修繕の実施時期を定めるだけではなくて、その費用についても収支の計画も定めておくことが望ましいといわれています。
自分の部屋がどのくらい負担するのか確認する
では、実際に自分の借りているマンションの部屋は、どのくらい負担しなければいけないのでしょうか。確認しておくことで、突然の出費などにならないように気をつけましょう。
まず間違えそうな呼び名ですが管理費とは違う項目で、工事代金を賄えるように計画的に積み立てる「修繕積立金」というものがあります。ただし、マンションや管理規約などによって異なるので十分に気をつけましょう。
積立金は5年~10年ごとに値上げされます。またその予定も明示されていますが、積立金は家計に響きますよね。そのため、マンション購入時に自分の部屋の負担がどう変化するか、しっかりと調べる必要があります。
修繕積立金は専用面積㎡あたりについて50円~100円で販売して、修繕積立基金を5,000円/㎡を徴収するなどというケースが近年では増えているようです。これは、マンションの資産価値や自分の家計に問題が直撃することになるので、徹底的に読み込んでから契約することをおすすめします。
どんな物件がいいのか不安があればプロに相談しよう
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まとめ
新築マンションは実際のところ、何年住めるのか。住む上で何が必要なのかを解説してきました。物件探しの下調べになる情報や購入もしくは借りる際に、必要で意外と見落としがちなものもあったのではないでしょうか。お役に立てたら幸いです。
ただし、やはり住むとなったら家計のやりくりや重視するポイントもひとによって異なって当たり前なので、プロに相談してみるのも手段のひとつとして頭に入れていても良いのではないでしょうか。