ここが最終確認の場!マンション内覧会ですべきこととは!?

新築で物件を購入したあと、完成した部屋にはじめて足を踏み入れるイベントが「内覧会」です。これから始まる新生活のイメージをしながら、楽しみに当日を迎える方も多いのではないでしょうか。

そんな喜ばしいイベントである内覧会ですが、引き渡し前に物件を最終確認できる重要な場でもあります。新しい部屋に浮かれてチェックすべき箇所を見逃してしまうと、「住み始めてから不備が見つかった…」なんて事態になるかもしれません。

今回は、新築マンションの内覧会に参加する際に必要な事前準備や、チェックすべきポイントを紹介します。

この記事は約2分で読み終わります。

マンションの内覧会って何!?

マンションの内覧会とは、どんなことをする場所なのでしょうか。

内覧会とは

内覧会とは、物件の引き渡し前に実際の部屋の様子をチェックする場のことを指します。

新築マンションでは、購入した段階では建設中であることがほとんどです。そのため、内覧会ではじめて物件の仕上がりを確認することになります。行われる時期は、基本的には引き渡しの1ヶ月前あたりがほとんどです。

これから住む物件のお披露目会といった印象が強い内覧会ですが、目的は物件に不備がないかのチェックです。基本的には一度しか行われないため、不具合を確認できる最初で最後のチャンスでもあります。

もし内覧会の時点で不具合を見つけられず、住み始めたあとに気付いてしまったら、生活に支障が出てしまうことがあります。大きな修復工事が必要なら、その間の仮住まいを探さなければいけなくなることもあるでしょう。

住み始めてから後悔しないように、内覧会では細かい部分まで確認し気になったことはすべて伝える必要があります。

内覧会の事前準備

内覧会に参加するには、予約が必要であることがほとんどです。このとき、できるだけ早い時間帯に予約するのが望ましいでしょう。

工事がすべて完了していない段階での内覧会だと、照明がついていないことがあります。そのため、辺りが暗くなってしまうと不具合が見つけにくくなってしまいます。とくに冬は暗くなるのが早いため、午前中に予約しておくのが理想的です。

内覧会の日程が決まったら、以下の持ち物を準備しておきましょう。

メジャー

部屋の広さや、設置できる家具や家電のサイズを測るために用います。伸ばした状態でロックできるものを使いましょう、

物件によっては内覧会の時点でまだ床に資材の木くずやホコリが落ちていることがあるため、足元を汚さないように履きましょう。会社側で用意されていることもあります。

図面

間取りや配置が間違っていないか確認するために用います。会社側で用意されている場合もあります。気になる点や疑問点を書き留めておくために、ペンと一緒に持っていくと良いでしょう。

水平器

水平かどうかを測るための道具です。床だけでなく壁の傾斜も確認することができます。簡易なものであればホームセンターなどで1,000円前後から購入できるため、持っておくと良いでしょう。

曲尺(かねじゃく)

直角に折れ曲がった形をしている金属製のものさしです。長さ以外にも直角を測ることができるため、壁と床が垂直になっているかどうか確認します。

タオル

キッチンやお風呂は給水・排水機能のチェックを行うために実際に水を流します。タオルがあれば、周囲を濡らしてしまってもすぐに拭くことができるでしょう。

チェックリスト

内覧会の現場で確認すべき箇所をまとめたものです。記事の中でもチェックリストの一例を紹介しているのでぜひ活用しましょう。

動きやすい服装

内覧会は床や壁だけでなく、押入れの中など細かい部分までチェックします。上ったりしゃがんだりすることもあるため、動きやすい恰好をしましょう。

そのほか気温に応じた持ち物

内覧会の時点では部屋にエアコンが設置されていないため、その日の気温に応じた持ち物を持っていきましょう。夏ならタオルやうちわ、冬ならカイロを持っていくのがおすすめです。

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マンション内覧会のポイント

ここでは、マンションの内覧会が行われる日にすることと、部屋を確認する際のポイントを紹介します。

この日のうちにすること

一般的なマンションの内覧会の流れは以下のとおりです。

集合

共用部分の確認

部屋の設備やオプションの確認

指摘事項を伝える

部屋の採寸

解散

内覧会当日は物件前で集合することがほとんどです。マンションの場合はエントランスで受付を済ませます。

マンションの共用部分の確認を受け、購入した部屋の確認に入ります。このとき設備やオプションが契約どおりに施工されているかチェックし、気になるところは必ず伝えましょう。

確認を済ませたら、部屋を自由に見て回ることができます。このとき部屋の採寸をしておくと今後の家具や家電選びに役立つでしょう。

確認するポイント

複数人で内覧会に参加する場合、誰が部屋のどこをチェックするのか決めておくと良いでしょう。「床をチェックする人」「たてつけをチェックする人」といったように、各々の担当を決めておくと効率的に部屋を見て回れます。

実際に部屋を確認するときは、図面どおりに仕上がっているかチェックしましょう。新築物件の場合、工事を進めていくなかで図面と同じように施工できない部分が出てくることがあるからです。スイッチやコンセントの位置など細かい部分もしっかり確認しましょう。

キッチンやインターホンなどの設備機器の説明を受けるときは、自分で動かすようにしてください。実際の生活シーンを想定して動かすことで、思わぬ不備が見つかることがあります。水廻りでは、水を流して水の強弱、温度、排水管の音などが正常か確認しましょう。

キッチンのシンク下やクローゼットなどはすべて開けて確認します。細かい部分ですが、給排水管の点検口など普段隠れているところも開けてゴミや汚れ、臭いがないかチェックしてください。

部屋の中に傷がないか確認するときは、神経質になりすぎないこともポイントです。よく近づいて見なければ分からない小さな傷は、これから生活するなかでもついてしまうものです。遠くから見ても気になるようなものは、補修をお願いしましょう。

内覧会チェックリスト

内覧会では、定められた時間内に部屋を見て回ることになります。焦ってきちんと確認できないまま物件をあとにすることがないよう、部屋の箇所ごとにポイントをまとめたチェックリストを用意しておくと安心です。

内覧会 チェックリスト.pdf

内覧会で最終確認

部屋ごとのチェックが終わったら、確認漏れがないかもう一度しっかりチェックしましょう。「図面どおりの仕上がりか確認」「不具合がないか確認」「部屋の採寸」の3つは内覧会でしか行えないことなので、とくに注意してください。

最終確認が終わったら、担当者に見つけた不具合や気になる点を伝えましょう。補修されることが決まったら、工事後に再内覧会が行われます。

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まとめ

内覧会は、購入した物件の仕上がりを見にいくことができる場です。これから住むマイホームに足を踏み入れる楽しみな日であると同時に、不具合の有無を確認するための大事な日でもあります。

内覧会に参加する際は、予約や持ち物の用意などの事前準備を怠らないようにしましょう。また、部屋のどこを確認すべきかを記載したチェックリストを用意しておくと安心です。

新しい家で過ごす新生活を楽しく快適なものにするために、内覧会で気になったことは必ず担当者に伝えましょう。