新築マンションはモデルルーム販売で購入するとお得!?

新築マンションが完成して分譲期間が終わると、モデルルーム販売が行われます。マンション購入を検討している方の中には、モデルルームの購入に興味を持っている方も少なくないことでしょう。そこで今回は、モデルルーム販売のメリットやデメリット、購入前にすべきことを紹介していきます。

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モデルルームも購入することができる!

新築マンションが完成したあとに棟内に作られたモデルルームであれば、モデルルーム販売されますので購入することができます。

モデルルームとは

マンション購入を考えている人が、室内の設備や仕様を確認することができるように作られた「住戸の見本」がモデルルームです。

モデルルームの内覧をすることで、図面やイメージ図を見ただけでは分からない、実際の室内の広さや設備の使い勝手などを確認することができます。

モデルルームは、マンション購入を考えている人へ住戸の良さを知ってもらうために作られていますので、設備や仕様は標準仕様よりもワンランク上のものが設置してあります。

また、モデルルームを比較してみると、デベロッパーやマンションブランドの特性や傾向が出てきますので、比較してみるのも面白いです。

内覧する際には、実際に自分が住んでいるところを想像しながら、間取りや仕様、設備を確認することで、自分や家族のライフスタイルに合っているか判断できるでしょう。

モデルルームも購入できる

新築マンションのモデルルームは、基本的に分譲期間に限って公開されていて、分譲期間が終わり、モデルルームの役割を果たした後は販売されることになります。

なので、分譲期間が終わるまでは購入できないという条件はあるものの、モデルルームを購入することは可能です。

ただし、モデルルームは一棟のマンションで一戸もしくは数戸しか作られていないので、購入希望者が複数いる場合は抽選販売となります。

人気が高いマンションのモデルルームでは、購入希望者が多くなるため、必然的に当選確率も下がってしまうということを心に留めておきましょう。

モデルルームを購入するメリットデメリット

購入することが可能なモデルルーム。どんなメリットとデメリットがあるのでしょうか。

メリット

■実物をみてから購入できる

家具や家電だけでなく、照明やカーテンなどインテリアが揃った状態での住戸を見ることができるので、そこでの生活がイメージしやすいです。

また、図面を見ているだけではイメージができない住戸の広さや日当たり具合、動線なども確認することができるので、購入するかどうかの判断がしやすくなります。

■値引き交渉がしやすい

新築マンションのモデルルームとはいえ、販売開始される頃には1~2年経過していて、中古物件という扱いになります。また、多くの人が内覧で訪れるので、傷ついたり汚れていたりする部分があり、そこを追求していくと値引き交渉がしやすくなります。

■すぐ入居できる

モデルルーム販売で購入すると、生活に必要な設備、家具・家電が揃っていることがほとんどなので、すぐに入居することができて、生活を始めることができます。

■設備や家具・家電がついている場合が多い

モデルルームを購入すると、住戸に設置されていた設備や家具・家電がそのまま無料で譲渡されることが多いです。

家具や家電などを別途購入しなくても済むので、新築マンションを購入するよりも費用を抑えやすくなるでしょう。

■同じものを注文住宅でつくるよりも安くなる

モデルルーム販売される住戸では、オプション設備がフル装備されていたり、高価な照明やグレードの高いカーテンなどが使用されていたりします。 そのため、新築マンションを購入してモデルルームと同じ仕様にするためには、かなりの金額を投じないといけません。

それが、モデルルームであれば、同じ間取りの新築マンションを購入するよりも安くなることさえあります。

■設備がモデルルーム仕様でランクが高い

内覧に来た人にオプションの良さを知ってもらうためにも、モデルルームではランクが高い設備を導入しています。「オプションでもココまで高いランクのものは選ばない」というものが導入されているのもメリットです。

デメリット

■完成から1~2年経過している

モデルルーム販売されるようになるのは、一般的にマンションが完成して1~2年経過してからです。法律では、建設工事が完了してから1年以上経過していると、未入居の物件であっても中古マンションという扱いになります。

そのため、新築マンションのモデルルームは、誰も住んだことがないとしても、新築ではなく中古物件ということです。

また、多くの人がモデルルームの内覧に訪れているので、新築マンションにはない、細かな傷や汚れがあることも考えられます。

■構造がわからない

すでに完成している住戸を購入することになるので、建設の過程を見ることができないというデメリットがあります。

とはいえ、土地の地盤や建物の基礎がどんな構造になっているのかなどは、担当者に尋ねてみることで写真などを見せてもらうことはできるでしょう。

購入する前にすること

モデルルーム販売の住戸の購入を本格的に検討するのであれば、どんなことに気を付けるといいのでしょうか? 購入前に確認したいことを解説していきます。

まずは内覧しよう

モデルルームの購入を検討している場合は、まずは内覧しましょう。予約をすると担当者の説明を聞きながらじっくり見ることができるので、内覧をする際には予約することをおすすめします。

内覧するときには、幾つかのポイントがあります。まず、モデルルームは、マンションの住戸購入を促す目的で作られているので、生活用品などは見栄えを良くするために置かれていません。

また、部屋が相対的に大きく見えるようにするために、モデルルームでは家具は低めで統一されていたり、小ぶりな家具が設置されていたりすることが多いです。

なので、設置されている家具の大きさに不満がないか、実際に生活して様々な生活用品を置いたときに、どんな感じになるかをイメージしながら内覧するようにしましょう。何度も足を運んで、内覧するのもおすすめです。

モデルルーム販売される住戸には高価なオプション設備が付属していることがありますが、そのランニングコストなども考えておく必要があります。

住居内だけでなく、そのマンションの周辺の環境や町全体の雰囲気などについても確認しておくようにしましょう。周辺の交通量は多いか、周囲にどんなお店・施設があるか見ておくようにします。

モデルルームの見学は日中だけですが、できるなら夜も最寄りの駅からマンションまで歩いてみてください。夜に歩いてみると、街灯の多さや人通りの多さを把握することができ、安全面の確認をすることができます。

購入前に確認したいこと

■修理する必要があるところをチェック

モデルルームには多くの人が内覧のために訪れますので、そのときに室内に傷や汚れがついてしまうことがあります。また、完成から1~2年経過しているので、経年劣化でできる壁紙の変色や日焼けなどがあるかもしれません。

傷や汚れ、経年劣化がみられる場合は、購入前に修繕してもらうことができるか、修繕する場合、費用はどちらが負担するのかを確認しておきましょう。

■家電の保証期間をチェック

注文住宅のモデルハウスだと、引き渡しは完成から5~6年経過してからということもあるので、その場合は、家電の保証期間が切れてしまっていることがほとんどでしょう。

新築マンションのモデルルームの場合は、完成してから1~2年経過したあたりで引き渡しになるので、製品によっては保証期間が残っているものもあるかもしれません。どの家電の保証期間が残っていて、どれが残っていないのかチェックしておくようにしましょう。

まとめ

モデルルーム販売で新築マンションを購入する場合、誰も住んだことがないとはいえ中古マンション扱いにはなります。とはいえ、モデルルームはワンランク上の設備が設置されていたり、生活に必要な家具や家電が備わっていたりと、新築マンションを購入するよりもお得になるのも事実。購入を検討している場合は、こちらで紹介した確認ポイントをチェックの上、購入の是非を決めることをおすすめします。