一目瞭然!マンションの図面の見方がわかるようになる!

物件の間取り図を見ることはあっても、わからない記号はそのままにしていませんでしたか? この記事ではマンションの間取り図を参考にしながら、図面の見方を詳しく伝えます。 特に、マンションの購入を検討している方や、内覧したいけれどいまひとつ検討のポイントがつかめず気になっていた方は必見です。

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マンション間取り図の用語解説!

最初に、間取り図を見るときに使う用語を解説します。難しい専門用語まで知っておかなくても、基礎をつかめれば部屋の個性やイメージがつかみやすくなります。

間取り図と建築図面の違い

間取り図とは、物件の広さや部屋のつながり方、窓やドアの位置などを表している図のことです。一般の方が不動産のサイトやチラシで見ることが多いのが、この間取り図ですね。

間取り図には、部屋の高さや通路の幅などの細かな寸法は載せられません。

それに、間取り図を作る会社によってはちがう編集ソフトを使うため、間取り図上の表記やサイズ感がバラつきます。そのため、複数の物件を比較するときには向かない場合があることを知っておきましょう。

間取り図に対して、部屋の高さや通路の幅などまで細かに記入された図面を建築図面といいます。

大工さんたちはこの建築図面を見ながら、部屋の建築を進めていくというものです。しかし通常であれば、建築図面を見る機会はなかなかありません。この記事で間取り図の知識を少しおさらいしておくと、良い検討材料になりますよ。

間取り図の略語解説!

間取り図上には、マンションをはじめさまざまな建築タイプに共通する略語があります。代表的な略語から順を追って、解説します。

■LDK表記

Lは、リビング

Dは、ダイニング

Kは、キッチンを表しています。

たとえば一人暮らしの物件を探す場合でも、LDKの場合なら「1R(ワンルーム)」や「1K(ワンケー)」よりも専有面積や設備面の充実度が高いです。

■DK表記

物件サイトで検索するとき、間取りの選択肢に「1DK」「2DK」という表記があります。この数字は、ダイニングとキッチン以外の部屋の数を表します。

では、LDKとDKのちがいはご存じでしょうか。

「1DK」表記の場合は、リビングがなくダイニング、キッチン+ひとつの居室の間取りということです。「2DK」の場合も、ダイニング、キッチン+ふたつの居室という間取りを表しています。

図面上ではリビングはありませんが、住む人によっては2居室のうちひとつをリビングとして活用することもあるようですね。

また、実はLDK、DK表記を使う際には最低必要となる広さの基準があります。以下を参考にしてみてください。

DK及びLDKの最低必要な広さの目安となる基準(引用:首都圏不動産公正取引協議会HP

居室(寝室)数DKLDK
1部屋4.5畳8畳
2部屋以上6畳10畳

そのほか、間取り図でよく使用される略語を解説します。

■水回り、設備や家電の配置

UB:ユニットバス

Wまたは洗:洗濯機の設置スペース

WC:トイレ

PS:配管などが通っているスペース

Rまたは冷:冷蔵庫の設置スペース

AC:エアコン

EV:エレベーター

■収納など

CL:クローゼット

WIC:ウォークインクローゼット

S:サービスルーム(納戸)

SB:シューズボックス

MB:メーターボックス

BR:ベッドルーム(寝室)

特に、居室などと比べれば小さなスペースでも、図面を見れば何か想像しやすくなります。

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図面から部屋がイメージできるようになる!

お伝えしてきたように、図面から部屋のイメージができるようになると、希望の部屋を見つけるステップにぐっと近付きます。

ここからはさらに詳しく、マンション図面の見方を解説します。気になっている物件があるという方は、この記事を参考にしながら、もう一度じっくり観察してみてはいかがでしょうか。

マンション図面の見方

扇形のような図形で、扉の開き勝手がわかります。開き勝手によっては導線や家具の配置に活かせますから、わかりやすくて便利ですね。

こんどは、図面の外側に書いてある方位記号を確認しましょう。たとえば、北を示すNが図面の左側を指していて、掃き出し窓など部屋のメインとなる窓が図面の上側にあるとします。すると、この物件は東向きということがわかります。

日当たりの良い物件が暮らしやすいとは一概には言えず、生活リズムや個々のスタイルによってちがいがあるため、ほかの要素も考慮してお気に入りの物件を見つけましょう。

内覧でチェック

できる範囲で、内覧をしておきたいものです。そのとき、特にどこをポイントとして内覧すべきなのかわからなくなることもありますよね。

物件内覧では、実際の距離感など多くのことが確認できるため、ぜひ生活のイメージをしてみましょう。

物件の動線を考えるときは、家事動線と生活動線などとよくいわれます。家事動線を例にあげると、買い物や料理を頻繁にする人にとっては、玄関とダイニングキッチンの近さが重要視されるようです。

また、生活動線としては、家族それぞれの動線が重なるほうが良いのか、あえてこの部分は重ならないようにしたい、ということもイメージしたいところですね。

リビング、キッチンなど共有のスペースであれば、行き止まりの空間を作らず、部屋全体を回遊できるような部屋の構造が好きな人もいることでしょう。

ほんの少しのことですが、常設設備の配置やコンセントの位置も案外見落としがちです。たとえば、洗面所の鏡の前で立ったままドライヤーを使いたい場合。コンセントが鏡の近くなど、高い位置にあれば良いですが、そうでなければ不便に感じるかもしれません。

換気をしたいのに、窓が手の届きにくい位置に配置されていれば、それも毎日積み重なれば負担となってくるでしょう。部屋の使い勝手を良くするには大切な要素です。

内覧で細かい部分をチェックしたい場合には、メジャー、メモ、カメラを持っていくと便利ですよ。

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凡例記号一覧

最後に、間取り図で使われる凡例記号について解説します。

凡例記号一覧

マンション図面には、略語のほかにも凡例記号とよばれる共通の記号を使います。

コンセントなどの電気系統は丸型の記号で表すといったように、ある程度規則性があるものは覚えておくと便利です。

このような一覧は、不動産物件のパンフレットなどに目安として添付してある場合もありますが、ぜひ参考にしてみてください。

ポイント

窓にはさまざまな種類があり、普段聞き慣れないものもあるかもしれません。しかし、デザイン性や求める快適度によって、意外と好みが分かれやすいのが窓です。

窓の種類は、大きく以下のふたつに分かれます。

  • ・掃き出し窓:庭やバルコニーへ人が出入りすることを考えて、床から天井近くまである窓。換気効率、採光性が高く、部屋全体が明るく見えるメリットがある。
  • ・腰窓:腰までの高さの窓。バルコニーを作る必要がないため、防犯上のメリットがある。

ほかにも、細かな構造の違いで以下のような窓の種類があります。ごく一部ですが日本の建築物件でよく見られるものから順に、紹介します。

  • ・引違い窓:障子が左右に開け閉めできる日本でスタンダードな窓。大きな開口が取れるメリットがある。
  • ・出窓:採光性が高い。部屋の奥行きが演出できる。
  • ・はめごろし窓:FIX窓ともいわれる。採光や眺めの良さを取り入れる目的で使う。
  • ・すべりだし窓:窓の障子が部屋の外側、または内側に開口できる窓。換気量の調節がしやすい。

また、下がり天井の有無は、実は図面でも見分けることができます。間取り図上に点線部分があれば、それが下がり天井です。

下がり天井は、部屋の天井が部分的に低くなっていること。本来は、部屋を建築するときに必要な排気ダクトや梁を天井に通すために設計されるものです。

近年では、ほかの部屋とのちがいや落ち着きを演出するため、あえて下がり天井を設計するパターンもあるようです。

照明などのインテリアに影響を与えることもありますし、背の高い家族がいれば不便になることも。あるかどうかは知っておきたいところですよね。

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まとめ

今回は、間取り図の見方をさまざまな面からお伝えしました。不動産のサイトや、お手元の間取り図を参考に、物件のイメージを広げられたでしょうか。

実際に内覧しなければわからないこともたくさんありますが、まずは間取り図に載っている情報を読み解けるようになると、希望の部屋を見つけるステップにぐっと近付きますよ。

気になる物件を見つけたら、ぜひ内覧を申し込みましょう。