住宅ローンとは?
ここでは、住宅ローンについて具体的に解説していきます。
住宅ローンってどういうもの?
住宅ローンとは、住宅を購入したり改築したりするために、金融機関から借りるお金のことを指します。
一般的に住宅ローンは、住むための住宅の購入であれば、どのような物件を購入しても利用は出来ます。ただし、物件によって住宅ローンは、利用条件や借り入れの条件が異なる場合もあるので注意が必要です。
住宅ローンの種類
住宅ローンには、公的ローンと民間ローンのふたつがあります。公的ローンは、自治体などが行う融資です。そして、民間ローンは金融機関(銀行や住宅ローン専門の業者など)が融資を行うローンのことを指します。
公的ローン
公的ローンには、財形住宅融資と自治体融資のふたつがあります。
財形住宅融資とは、財形貯蓄を行う企業が融資を行う住宅ローンのことを指します。あわせて自治体融資とは、地方自治体が実施をする融資のことです。
財形住宅融資
財形貯蓄を1年以上継続していて、貯蓄残光が50万以上あること。加えて、一定の条件を満たした人が利用できる住宅ローンのことです。
比較的に金利が低いところが魅力的ですが、金利は5年ごとに変わります。そのため、将来的な資金計画が立てにくいというデメリットがあります。
自治体融資
近年では利用できる自治体が減少していますが、地方自治体が行っている融資のことを指します。一部の自治体では、利子補給制度というものを行っているところもあります。
利子補給制度とは、所定の金融機関でローンを組んだときに、その金利の一部を一定期間補助するものです。
民間ローン
近頃の民間の金融機関は、多種多様な住宅ローンを取り扱っていますよね。一般的に民間ローンは、ローンを借りる「人」に対しての融資です。そのため、申し込みには一定の審査があります。
信用金庫信用組合のローン
信用金庫や信用組合が行っているローンの中で、低金利のものもあります。とはいえ、利用できる職業や地域などが限定されていることが多いです。
銀行のローン
都市銀行や地方銀行などが行っているローンのことです。住宅ローンを利用する銀行で「給与振込口座」を設定する場合に、優遇金利が適用されるなど独特なサービスを展開しています。
住宅会社のローン
住宅ローンを専門としている会社が、取り扱っているローンのことを指します。住宅ローンの専門業者の中には、実店舗を持たず、インターネット上だけで営業している会社もあります。
そのおかげで、店舗の維持費や人件費などのコストカットによって、低金利で提供できるローン会社も中にはあります。
JAのローン
JAの組合員向けのローンのことです。組合費を納めて准組合員になると、農家以外のひとでも利用できる可能性があります。
ローンの種類について
住宅ローンの種類は、全期間固定金利型、変動金利型、固定金利期間選択型の三種類に分けられます。
全期間固定金利型
ローン返済の当初から、完済まで金利が一定な金利のタイプです。
変動金利型
景気によって、金利が上下する金利のタイプです。
固定金利期間選択型
一定期間金利が固定されます。しかし、一定期間経過後に変動、または固定の見直しができる金利のタイプです。
資金に余裕のあるひとは、変動金利でも可能でしょう。資金に余裕がないひとは、長期固定金利がおすすめです。
オススメ銀行/会社8選
ここでは、住宅ローンを組むのにオススメの銀行や会社をご紹介します。金利や金利タイプについても分かりやすく表でまとめました。(2020年8月24日現在)
住宅ローンを組むのに悩んでいるひとは、ぜひ参考にしてください。自分に合ったところを選びましょう。
auじぶん銀行
auじぶん銀行の住宅ローンは、がん50%保障団信が無料でついています。ほかにも、一般団信の保険料、保証料、返済口座への資金移動、繰上げ返済手数料など、全ての費用が無料。
商品名 | 金利 | 金利タイプ | 事務手数料 | 保証料 |
変動金利・全期間 引き下げプラン | 0.410% | 変動金利 | 借入金額 × 2.20%(税込) | 0円 |
ジャパンネット銀行
ジャパンネット銀行の住宅ローンは、金利の低さが魅力といえるでしょう。さらに保証料から返済口座への資金移動、一部繰上返済手数料なども無料なところも安心できます。
商品名 | 金利 | 金利タイプ | 事務手数料 | 保証料 |
住宅ローン | 0.380% | 変動金利 | 借入金額 × 2.20% | 0円 |
ARUHI住宅ローンフラット35
ARUHIフラット35とは、住宅金融支援機構ARUHIが提携して提供する、返済期間が最長35年の全期間固定金利型住宅ローン。借入時に、決まった金利が返済期間中ずっと変わらない住宅ローンなので、長期のライフプランが立てやすいですね。
商品名 | 金利 | 金利タイプ | 事務手数料 | 保証料 |
ARUHI フラット35 | 0.78% (15〜20年) (21〜35年) | 全期間固定金利 | 借入金額 × 2.20% | 0円 |
りそな銀行
りそな銀行の住宅ローンは、保障内容が手厚い「団信革命」が人気の住宅ローン。団信革命とは、病気やケガで所定の状態になったら住宅ローンの残高が0円になる保険のことです。
女性向けローンもあるので、女性にも利用しやすいところが特徴です。
商品名 | 金利 | 金利タイプ | 事務手数料 | 保証料 |
全(長)期間型 変動金利 (融資手数料型) | 0.470% | 変動金利 | 借入金額 × 2.20% | 0円 |
ソニー銀行
ソニー銀行の固定セレクト住宅ローンは、固定金利にしたいけど返済額は安くしたいと考えているひとにオススメです。固定の安心感と返済額の安さがメリットといえるでしょう。
商品名 | 金利 | 金利タイプ | 事務手数料 | 保証料 |
固定セレクト 住宅ローン (固定10年) | 0.550% | 固定金利 | 借入金額 × 2.20% | 0円 |
楽天銀行フラット35
楽天銀行フラット35は、業界最低水準の金利といわれています。全期間固定金利型なので安心して返済計画が立てられるところがオススメなポイントです。ちなみに、融資事務手数料も業界最低水準といわれています。
商品名 | 金利 | 金利タイプ | 事務手数料 | 保証料 |
楽天銀行 フラット35 | 1.03〜1.29% (15〜20年) 1.10〜1.36% (21〜35年) | 全期間固定金利 | 借入金額 × 1.10% | 0円 |
新生銀行
新生銀行のパワースマート住宅ローンは、金利が低めなので毎月の返済額を、とにかく抑えたいひとに向いているでしょう。また審査が1回でスムーズに借入れできるところもポイント。
商品名 | 金利 | 金利タイプ | 事務手数料 | 保証料 |
パワースマート 住宅ローン 変動金利 (半年型)タイプ | 0.450% | 変動金利 | 借入金額 × 2.20% | 0円 |
住信SBI銀行
住信SBIネット銀行のネット専用住宅ローンは、保障内容が充実した住宅ローンといえるでしょう。団信だけでなく、全疾病保障も保険料無料で基本的に付帯です。精神障がいなど一部を除いて、すべての病気やケガをカバーできるところがオススメです。
商品名 | 金利 | 金利タイプ | 事務手数料 | 保証料 |
ネット専用 住宅ローン | 0.410% | 変動金利 | 借入金額 × 2.20% | 0円 |
職業によってもオススメの住宅ローンが異なる?
職業によってオススメの住宅ローンは異なります。それはなぜでしょうか?その理由や原因を解説して、解決法もご紹介していきます。
住宅ローンの決め方
サラリーマンの方
サラリーマンの方の審査基準が、正社員なお固定給で勤続年数が長ければ長いほど、審査は有利に進められていきます。勤続年数の目安としては、「3年以上」。公務員の方や上場企業にお勤めの方は、より審査に通りやすいです。
したがって、転職が頻繁だと審査には不利です。しかし、キャリアアップのためによる転職やグループ会社に転職など不利に働かない場合もあります。
また、車のローンを組んでいたり、キャッシングをしていたりなどの既存借入金がある場合には、借入可能額が減額される可能性があるため、注意が必要。
フリーランスの方
フリーランスはサラリーマンに比べると審査に通りにくいです。まず、銀行から信用を得ましょう。フリーランスの住宅ローン審査は、確定申告書をベースに行われます。所得の推移を見るため、最低でも3期分の書類が必要です。大切に保管しておきましょう。
フリーランスに人気なのが、国と民間銀行が提携しているフラット35。事業用融資は、民間の銀行では個人の借入とみなされてしまいますが、フラット35では個人の借入とはみなされないため、事業用融資のあるフリーランスには大きなメリットですね。
自営業(経営者)の方
自営業などの会社経営者は、一般的にはサラリーマンよりローンが組みづらいとされています。そのため、銀行の信用を得ることが大切です。
自営業など経営者の立場になると、経営難に陥ったときの責任が大きいです。雇用保険もないため、住宅ローンはサラリーマンよりも利用しにくいといわれています。とくに中小企業やベンチャー企業などは、住宅ローンの審査は厳しいです。
経営者が住宅ローンの審査を通しやすくするには、銀行からの信用をコツコツ地道に積み上げていくことが重要です。例えば、役員報酬をきちんと毎月振り込んだり、法人のメインバンクに個人で定期預金をしたり、長期にわたって規則正しく継続すると信用に繋がるでしょう。
住宅ローンのことならファイナンシャルプランナーへ相談!
上述したように、どのような所得なのか、どういう物件を買うのかによってもどの銀行や会社から借りたら良いのか、どの種類のローンで借りたら良いのかが異なります。このような多くの知識を勉強するためには、時間が必要ですがなかなか時間もとれないですよね。
そんなときは、プロに任せてしまうのはいかがでしょうか。ファイナンシャルプランナーは、お金の専門家です。困ったら誰かに頼るのも手段のひとつ。プロのFP(ファイナンシャルプランナー)へ住宅ローンのことを相談してみましょう。
まとめ
今回は2020年で、住宅ローンを借りるのにオススメな銀行や会社をご紹介しました。また、職業によって借りやすかったり、何をすれば良かったりが具体的に、理解できたのではないでしょうか。
困ったり悩んだり、勉強する時間がない場合は、プロのファイナンシャルプランナーに相談してみるのも良いかもしれませんね。